まずは健康管理から
- ラボ オルカ
- 5月13日
- 読了時間: 5分
健康管理ってしてます?って聞くと「ぎくっ」って思う人もいるかもしれませんが、今一度みなさんには健康管理ってされていますか?と聞いてみたいと思います。
会社員・学生はもちろん、声優や演奏者にとって健康管理は必要不可欠だと思います。
健康管理と聞くと、身構えてしまう方もいるかもしれませんが、何も特別なことばかりではありません。十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動、そしてストレスを溜め込まないための工夫。こうした日々の小さな積み重ねが、未来の自分の心身を作ります。
忙しさに追われる毎日の中で、つい後回しにしてしまいがちな健康管理。でも、立ち止まってご自身の心と体に目を向け、「何かできることはないかな?」と考えてみる。その一歩が、より充実した日々を送るための大きな力になるはずです。
特に身体の「腰痛」と「肩こり」は歌ったり話すとき、演奏するうえでケアは欠かせません。
場合にもよりますが、僕はまず足元から考えます。その理由が分かりますか?

体全体の「土台」だから: 足は文字通り、私たちの体を一番下で支える土台です。建物で言えば基礎にあたります。この基礎が不安定だったり、歪んでいたりすると、その上に立つ建物全体(つまり私たちの体)も歪み、バランスを崩してしまいます。足元の小さな問題を放置すると、膝、腰、背中、肩、首と、体の上の部分に次々と影響が波及していくと考えられます。
地面からの「衝撃吸収」を担う場所だから: 歩く、走る、ジャンプするといった日常の基本的な動作において、足は地面からの衝撃を最初に受け止めるクッションの役割を果たしています。この衝撃吸収がうまく機能しないと、ダイレクトに膝や腰、さらに上へと負担がかかり、痛みの原因となります。
「バランス」感覚の起点だから: 私たちは足裏の感覚を通して、地面の状態を感じ取り、体のバランスを微妙に調整しています。足元の不安定さは、体全体のバランス感覚を損ない、無駄な力みや体の揺れにつながる可能性があります。
全身の「姿勢」に影響を与えるから: 足のつき方、重心のかけ方、足指の使い方などは、骨盤の傾きや背骨のS字カーブ、ひいては肩や首の位置といった全身の姿勢に大きく影響します。例えば、外反母趾や扁平足、足指の機能低下などは、全身の姿勢の歪みの原因となることがあります。
「血行」促進のポンプ機能: 「第二の心臓」とも呼ばれるふくらはぎの筋肉は、心臓から送られた血液を重力に逆らって心臓に戻すポンプのような働きをしています。足元が冷えたり、むくんだりすることは、全身の血行不良のサインでもあり、足元のケアは全身の血行改善にもつながります。
特に歌ったり、話したり、演奏したりといった活動は、体全体を楽器や表現ツールとして使う行為なわけで、”その土台である足元が安定していること”、”バランスが取れていること”、そして地面からの力を適切に使えることは、体の軸を安定させ、無駄な力みをなくし、スムーズな体の連動性を生み出す上で、非常に重要な要素となります。
腰痛や肩こりといった上部の問題も、実は足元の不安定さや歪みが根本原因となっているケースは少なくありません。
特に宅録ナレーターのように、椅子に座って収録を行う場合、立っている時のような「地面に足をしっかりとつけて体を支える」という状態とは異なり、足場が椅子であることによって、不安定になりやすいという点は非常に重要な訳です。
では、座っていても足元を安定させ、パフォーマンスを向上させるためにはどうすれば良いでしょうか?
それはまさに、座っていても「足裏」と「下半身」を意識し、適切な「足場」を作り出すことにかかっているのではないでしょうか。
また、声に関係する筋肉は23か所あるといわれています。
つまり、声に関わる多くの筋肉は孤立して存在するのではなく、体全体の骨格や他の筋肉と連動して働いています。そのため、体の一部分の不調が、声に関わるどこか他の筋肉の働きに悪影響を及ぼし、結果として声の質や持続性に影響が出てしまうのです。
大抵の人は筋肉の起始停止を知らずにトレーニングをされますが。 これだと”ただ身体を動かしにきているだけ”になってしまいます。
このイメージは演奏者にとっても表現者にとっても必要なのではないか?と考えます。
”身体を大きく使いなさい”とか”動きが小さい”というのはそこも含めての事なんです。
【 身体を使い切れていない=動けていない 】ではないという事です。
表面的な動きだけでなく、体の内側の構造や筋肉の働きを理解し、それをイメージしながら身体を使うこと。これは、ご指摘の通り、演奏者や表現者にとって、自身の可能性を最大限に引き出し、より深く豊かな表現を追求するために、間違いなく必要な視点です。
とはいっても、これはまだ入り口にも入っていません。
旅行に行く前の”プラン”を立てているにすぎません。
僕はレッスンをさせて頂く際に、「これまで学んだこと、経験した事はとても大切な財産ではありますが、一度そういったものを”全て置いて”みてください」とお伝えしています。
これは、これまで培ってきた事で生じる”普通”が邪魔をして成長に繋がらないからです。
『こうあるべき』は動きに制限がかかり、本来のポテンシャルを出せなくなってしまう場合があります。
今回は健康管理についての記事なので、ここまでに致しますが。
身体を見つめる事が上達の近道だと僕は思います。 ただ、自己流はオススメしません。
”演奏者も表現者もアスリート”
【 ストイックであれ 】とまでは言いませんが、プロを目指す・プロで活動している人はストイックな人が多いです。
かといって、やり過ぎてしまい身体を壊しては本末転倒ですからね?
上手くなるには日ごろの心がけも大事って事です。
と、今回はここまでにしておきましょうかね♫
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
また次の記事でお会い致しましょう!
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